豚バラ肉のリヨン風春キャベツと新玉ねぎのブレゼ添え
いただいたのは、かなりボリュームの有る骨太なフレンチ。
少量の白ワインでオーブンの中で蒸し焼きにした、小さな拳ほどの大きさの豚バラ肉は、ほどよい噛み応えで美味しい。
今日は天気もよく、心地良い風を感じながら、テラスでこんなしっかりとしたフレンチが食べられるのはとても贅沢。
幸せなひと時だった。
つまらない話だけど、私も一度だけフランスはリヨンの街を訪れたことがある。
もう十年近く前の話。
“ル・ソレイユ”という名のビストロで食べた牛肉が美味しかったのを思い出した。
やっぱり、小さな拳ほどの大きさのステーキに“モリーユ”というキノコのソースがかかっていた。
何しろ、思い出深いのは、そこでウエイターをやっていたおじいさんが、ワインをサービスしてくれたことだ。
もちろん言葉などほとんど通じないが、そのおじいさんに、私がコックだと伝えると、『この料理を作ってるのは、私の息子だ。美味しいだろ?!』と言ってとても誇らしげだった。
そして、グラスで頼んだワインを飲んでた私に、“キャラフェ”でワインを持ってきて『飲め』と。
洗剤で、手荒れがひどかった私に、手振り身振りで『その手、どうした』と訊いていた。
無論、上手に説明は出来なかったが、その後も、おじいさんは話を続けた。
言葉の分からない私はうなずくだけだった。
言葉はまるで通じなかったが、心はほんの少しだけ通じたような気がした。
また会いたくて、次の日もその店を訪れたがそのおじいさんは休みだった。
おじいさんに一言お礼をフランス語で言おうと一晩、練習して行ったのだが・・。
今日食べた“豚バラ肉のリヨン風”はそんな記憶を思い起こしてくれた。。
by petitspoon
| 2009-05-15 02:50
| フレンチ
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